HSP(ハイパーセンシティブパーソン)であるのに反対の特徴を持つ「HSS型HSP」とは

hsp

はじめに

HSP(ハイリーセンシティブパーソン)は、繊細で感受性が強く目に見えない刺激に弱い人のことを指します。
一方で、繊細でありながらも一見矛盾して刺激を求める性質を持つ人も存在します。
それは、心理学者のマービン・ズッカーマンが提唱した概念で「HSS」と呼ばれる考え方です。
HSSとは「High Sensation Seeking」の略で、「刺激をおおいに求めること」を意味します。
HSPとは対照的に変化による刺激、目新しいこと体験を好み、その体験を得るためにはリスクをとっていく傾向がみられます。
そんな、変わった特徴をもつHSSの特徴について焦点を当てていきたいと思います。

HSS型HSPとは ~いつもブレーキとアクセルを踏んでいる~

HSSはHSPとは全くタイプが異なり、一見冒険的で好奇心が強いタイプに見えますが、疲れやすい面ももっています。
HSPの繊細さを持ちながら、外交的で新しいことに興味が次々と湧いて飽きっぽいという気質を持っているため、
 「いつもブレーキとアクセルの両方を踏んでいる」
と表現されることも多いタイプです。

外向的なタイプとHSSタイプの違いとして、外向的なタイプが防具を着て突っ込んでいくのに対し、HSSタイプは防具を着けずに突っ込んでいくといった感じです。
  「外ではとても活発でも、帰宅すると静かになり、一人の時は内向的な生活を好む」
といったケースの場合HSPとHSSの可能性があります。

外向的なタイプのイメージ
やられても痛みを感じない

   HSS型HSPのイメージ
やられると痛い

HSPとHSSの比率 ~全体の6%のマイノリティー型~

また、HSPは「神経発達症」に似ているところがあるともいわれています。
不安が強く、敏感すぎるHSPは「自閉症スペクトラム(ASD)」に、好奇心旺盛で新しもの好きのHSSは「ADHD(多動症)」と共通する部分がありますが、共感性をつかさどるミラーニューロンシステムの働きや感情や感覚の使われ方はHSPでは強く、神経発達症では弱いことが考えられています。
HSPは全体の20%を占めていますが、HSPのうち3割(全体の約6%)はHSP&HSS混合型といわれています。

HSS型HSP

約6%

HSS

約30%

HSP

約10~15%

非HSS/非HSP
約50~60%
HSP内向的で感受性が豊か
HSS型HSP外交的で好奇心が旺盛だけどHSP的特徴をもつ
非HSP好奇心はあまり無く、淡々と生きていける
HSS型好奇心旺盛で些細な事も気にしない

HSS型HSPの特徴 ~外交的でもとっても繊細~

人の感情に敏感

社交的にみえるHSSも、HSPと同様人の感情にはとても敏感です。
HSPと異なり敏感そうにみえないため、きつい言葉を浴びせられひどく落ち込むこともあります。

自分の二面性に罪悪感をもってしまう

.

HSSタイプの人は、新しいことを知りたく情報を収集するために検索したり調べたりします。
新たな情報を求めるため外にでると、人との出会いや出来事に傷つき、硬直したり頭が真っ白になることがあります。
傷つきやすい内面は持っているものの、一目のあるところでは表面化することなく演じる事ができ、外面と内面との乖離のギャップが生じます。
「裏表のある人間であってはならない」
という道徳観念からの逸脱したことで、罪悪感を抱き、家では葛藤を抱き自分を追い込んでしまうことも。

刺激のためにはリスクも気にせず!

チャレンジ精神が旺盛で、思い立ったらすぐ行動するスピード感があり、リスクをいとわず刺激を求める傾向があるため、人当たりがいいタイプが多いようです。
リーダーとして活躍したり、ビジネスで成功する人も多いようです。
じっとしていられないため、いろんなことに手を抜かずに走り続けますが、一方で傷つきやすい面があるため「もう何もできない」というところまで自分を追い込んでしまうことも。

色んなことに興味を示すのに長続きしない

新しいものに目がいき好奇心が旺盛です。
冒険心にも富んでいてスリルを追求する傾向がありますが、反面飽きっぽく、趣味をコロコロ変えるようなところもあります。

刺激を求めているが、酷く疲れてしまう

行動的であるものの、HSPと同様、外に出るとひどく疲れてしまいます。
そのため、家で疲れを癒すか、マッサージで疲れをとることをかかせないことも。

ユーモアセンスに長け社交的にみえる

様々な会合を自虐ネタで笑いをとり、その場の雰囲気を盛り上げることもできるため、幹事役を引き受けることもあります。一方で、いじられすぎると傷つき家では落ち込んでしまうことも。
一見社交的にみえても実は真逆で深い付き合いは苦手です。

恋愛面


HSPも恋愛に関して惚れっぽい一面がありますが、HSSにも同様の傾向があるようです。
ズッカーマンによると、HSSの恋愛関係は「お手軽で享楽的であり、過去に多くの恋愛関係を持つ人が多い」のだそうです。恋愛は刺激を多く受けることができますし、ドキドキする体験は新しい恋をするたびに味わえるので、付き合う人の数が自然と増えていきます。
恋をした時は、HSSらしさがよく現れる瞬間です。

転職を繰り返しやすい

一見矛盾する傾向性から、ストレスを感じやすく、また飽きっぽい性格などの傾向があるため、転職を繰り返す人も多いようです。しかし、まじめで取り掛かりのスピード感、好かれる性格など仕事の現場では重宝されます。いろいろな興味を同時並行して追求することも少なくないため、パラレルキャリアの人も少なくありません。

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